イヤホンを例にしたオーディオ製品の選び方についての1つの考え方

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秋葉原末広町駅前にイヤホン・ヘッドホン専門店の「eイヤホン」というお店があります。

中に入ると、びっくりするほどのたくさんのメーカー・ブランドの製品が並んでいて、値段も高いものは10万円とか20万円とかよくわからない値札が付いています。

自分は、結構イヤホン・ヘッドホン好きみたいなフリをしていますが、実際はどうか、ということで、ある程度使用頻度の高いイヤホン・ヘッドホンをリストアップしてみます。なお、リストの1段目がメーカー(ブランド)名です。

メーカーとしては、他にもいくつか買っていますが、実際に使っているのはほぼ3つのメーカーだけです。

値段も、自分が使ってるのは一番高いのでも3万円台です。数千円から2万円くらいが中心でしょうか。ものすごく高いのを1個買って大事に使うよりは、それなりのものをとっかえひっかえする方が楽しい、というのが今のところの結論になっています。

それぞれのブランドの「使い分け」みたいなものはあって。

家の中で有線でメインで使うのはEtymotic Researchです。低音はそれほど出ませんが、非常に繊細な感じで、独特の高音の響きが大好きなんです。好みは分かれると思いますが、一度気に入ってしまうと癖になります。

SONYは基本的にはモバイル用です。MDR-EX800STは9年間ずっとiPodウォークマンのお供でしたし、そのウォークマンの代わりに導入したのがフルワイヤレスのWF-1000XM4でした。音については、それほど大好きというわけではないのですが、外で使う場合の使い勝手や完成度の高さには一定の信頼を置いていて、第一の選択肢になっています。なお、WH-1000XM4は家の中用として購入しましたが、WF-1000XM4の無線接続の安定さが購入を後押ししたところはあります。

最後のKZはいわゆる「中華イヤホン」という種類のイヤホンです。これは自分にとっては「味変(あじへん)」みたいなものですね。気分を変えたいときに使います。メインのEtymotic Reseachとは大きく傾向が異なり、高音も低音もグイグイ来る感じです。持っているモデルは5000-7000円くらいとお安く、それでいて、全体の音質としては大きく劣る感じがしないのは素晴らしい。

自分の場合、イヤホンは割と試聴がしやすいので3つもメーカーを使い分けてるんですけど、オーディオ用スピーカーとなると気になってるメーカーは2つです。

それはKEFHarbeth Audio - Harbethです。なお、この前買ったPC用のモニタースピーカーは別枠で、アンプを繋いで使う純粋なパッシブスピーカーの話をしています。

この2つのメーカーのうち、Harbethは価格帯としては30-40万円からスタートの高級メーカーです。クラシカルな見た目でカッコいいですが、予算を考えると、現実的にはKEF一択ですね。

KEFのスピーカーは以前iQ3というモデルを持っていたんですが、小さい子供がいる環境では常設できず、売ってしまいました。現行のエントリーラインのQ150というモデルを試聴してみたんですが、なかなか良くて、また欲しくなりました。

なお、KEFもHarbethも英国のメーカーでBBC Monitorと呼ばれる同じ規格のスピーカーを作っていたらしく、生まれが近いメーカーです。実際はわかりませんが、音に何らかの共通性があるのかもしれません。

で、長々と書いてきましたけど、重要なことは「自分の好きなメーカーをオススメしたい」という話ではなくて、きっかけは何でも良いので、好きなメーカーを見つけて、それを追っかけていくくらいだと気楽にオーディオと付き合えるよ、ということですね。

ただ、難しいのは、ブランド名だけで誰かに薦められるがままに下手に高いのを買ってしまうと、実はそれほど気に入ってなくて、結局すぐにイヤホン・ヘッドホンそのものに興味を失って使わなくなってしまう可能性があるのではないか、というところでしょうか。

自分の場合、タイムライン上の他のイヤホン・ヘッドホン好きな人と全然好みが違う、と感じることは結構多くて、好みは千差万別なんだなぁ、とよく思います。なので、「ちゃんと自分で聴いて選ぶ」ってことは忘れてはいけないし、選んだものがメジャーな製品じゃなくても、全然気にしなくて良いと思います。