Lightroom ClassicのAIノイズ除去を試す

ミラーレスカメラで撮影した写真のRAW現像に使っているLightroom Classicに注目の新機能が搭載。

RAWデータにのみ適用できるAIによる「ノイズ除去」ということで、既に同様の機能を持つサードパーティー製ツールはあるみたいなのですが、自分は使っていなかったので試してみました。

どういうワークフローで使うのが良いかわからないのですが、処理にそれなりに時間がかかる(M1 Proで数十秒から1分弱)ため、下記のようなフローで使ってみることにします。

  • 普通に普段しているプロファイルなどを使ってベースを作る
  • 少し大げさに露出を上げる
  • AIノイズ除去を使って処理済みのRAWを生成する
  • 生成されたRAWをさらに弄る

とりあえずの一例としては、α6300+SEL18135で撮ったこんな感じの写真が、

_D637468-Lr

最終的にこうなる↓。

_D637468-強化-NR-Lr

ヤバい(語彙力)。

途中でトリミングしたりしているので画角が違いますが、明るさを思いっきり持ち上げてノイズまみれになった飛行機の機体もすっきり。大三元の望遠レンズとフルサイズミラーレスがないと撮れないような画像がAPS-Cミラーレスと高倍率ズームのキットレンズで得られます。

元の画像がボケていたものが直るわけではないので、元の状態でちゃんとピントを合わせて、ブレないで撮っておくことは前提条件。とはいえ、高感度ノイズに怯えてた4/3やAPS-Cユーザにとって、撮り方を根本的に変える機会になる(ノイズは許容して被写界深度シャッタースピードを稼いだ方が最終的に良いものが仕上がる)かもしれません。

感触としては、かなり暗いシチュエーションを無理やり持ち上げるようなパターンではかなり使えそうな感じです。

↓に他の例を。

_D661992-強化-NR-Lr

ちゃんと輪郭を検出して、その間の空間のノイズ綺麗に取ってくれる感じです。真っ暗なものを割と強引に露出を上げるとノイズだけ浮き上がってきますけど、そういうノイズを取るのがまず得意。

Untitled

Untitled

あとは薄暗い、もしくは暗い空のノイズ取りが良いですね。

下2枚はフルサイズなので、元の画像が良いほうが効果は高いわけですが、APS-Cのカメラでの手持ち夜景でもうまく使えば楽しめると思います。

また、Adobeが出している例だと、明るい場所でシャッタースピードを稼ぐためにISO感度を上げた場合にも使えそうなので、機会があったら使ってみようと思います。