デスクトップモニタースピーカー IK Multimedia iLoud Micro Monitor - White

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一時は出社ペースを上げるなんて話も出たんですが、新規感染者の増加でまだしばらくは在宅勤務中心になりそうです。その結果、家のデスクトップ環境の改善のやる気がまた高まってきました。

液晶モニターに続いては、デスクトップスピーカーです。なお、これまで使ってきたのはFOSTEX PM0.3。

PM0.3は低音があまり出ないことを除けば、値段の割に良い音のなるスピーカーで、「ハイレゾ対応」となったPM0.3Hにモデルチェンジし、現在も販売されています。

ただ、購入してから6年で、自分の音楽の聴き方も変わりました。一般的なJ-POPやアニソンでも低音域がキーになるような音楽がより一般的になってきたし、自分もイヤホン・ヘッドホンをこれらの音楽に対応した機器に少しずつ切り替えてきました。

そうなると、低音がある帯域からバッサリ切られたような形になるPM0.3では物足りなくなってきます。

一方で、デスクトップスピーカーの設置場所については、6年前から基本的に変化していません。ディスプレイアームで設置した液晶モニターの「下」に置く必要があり、液晶の位置を上に移動することも難しい(常に見上げる形になる)ため「サイズアップ」することができません。低音を増やす一つの方法としては、「サブウーハーを足す」というのもありますが、サブウーハーの設置場所が問題になります。

そもそも論としては、デスクトップにスピーカーを直接ポンと置くのは、スピーカーの設置方法としては本来アウトです。一般的なモニタースピーカーのセットアップでは、スタンドなどで耳の高さまでスピーカーを持ち上げる、というのが基本です。

このように設置場所の条件が悪く、さらにそれほどスピーカーの使用頻度も高くない(普段はイヤホン・ヘッドホンで聴くことが多い)こともあって、後回しになってきた経緯があります。

今回、思い立って調べてみると、サイズ的にちょうど良くて気になっていたIK MultimediaのiLoud Micro MonitorのWhiteモデルがセールになっていたので、買ってみました。

スペックや機能については、まずサイズはFOSTEX PM0.3よりちょっとコンパクトなくらい(高さ18cm)です。最初の写真は、前回のHP U32 4K HDRと同じような構図で撮りましたが、スピーカーが同じ位置でそのまま入れ替わっているのがわかるかと思います。

また、デスクトップに直接置くときに角度をつけるための折りたたみ式のスタンドを内蔵しています。下の写真はスタンドを立てた状態です。こんな感じで角度が付けられるわけです。

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さらに、「デスクトップ設置時に机の上に置かれたさまざまな物による音の乱反射を補正するDESKTOPモード」があります。下の写真は左側のスピーカーの背面ですが、「EQ」と書かれたところの下に「FLAT DESK」と書かれたスイッチがあって、これがON/OFFスイッチとなります。

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通常、モニタースピーカーは左右別電源のことが多いですが、この製品は左側のスピーカーに電源入力、音声入力、スイッチなどが集中しており、左のスピーカーから右のスピーカーに音声や電源を伝送する作りになっています。右側のスピーカーの背面は伝送用の専用ケーブルの入力だけです。

iLoud Micro Monitorは持ち運びも用途として想定されていて、デスクトップ向けのスタンドや補正機能は外出時に持ち運んだ先で使うときに有効なのだと思いますが、結果としては自分の設置方法に非常にマッチしています。

届いてからすぐにPM0.3と入れ替えてみて、少し聞いてみたファーストインプレッションとしては、サイズの割に低音は下まで鳴っているのは○。音の解像感はPM0.3よりも良いと思いますが、3-4万円という価格帯で、コンパクトさが売りのモデルなので過度な期待はしない方が良いでしょう。

購入当初、樹脂製の白い筐体に若干の安っぽさを感じましたが、徐々に慣れてきました。ただ、Whiteだけがセールになっているようなので、Whiteはあんまり売れてなくて、在庫処分なのかもしれないですね。

予算を2.5倍出すとGenelec 8010Aという選択肢が出てくるんですが、自分の使用頻度を考えると、「これくらいがちょうどいいところかなぁ」と思っていて、割と満足しています。これを書いている時点ではまだセール価格(28,600円)で買えますので、気になる方は購入してみてはいかがでしょうか。