LIFEBOOK UH Keyboard

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クラウドファンディングで支援していたFCCL(富士通クライアントコンピューティング)のLIFEBOOK UH Keyboardが届きました。これは富士通ブランドのLIFEBOOK UHシリーズという13.3インチモバイルノートPCに搭載されているキーボードを外付けの「モバイルキーボード」にしたもの。

色は3色用意されていたのですが、「赤」にしました。赤と言っても筐体の色味は少し紫がかっていて、一般的に想像する「赤」とはちょっと異なる印象があり、人によっては気になるようです。

正直、あんまり期待してなかったんですが、実際に使った結果かなり気に入っています。

何よりも予想外に良かったのがキータッチ。このキーボード、見た目からしキートップに高さがあり、キーストロークが明らかに深い。

ノートPC用のキーボードでキーストロークが深いものって、キーが重く、さらにクリックポイントが結構深くてキーを押し下げていくほどにどんどんキーが重たくなっていくものが多いです。「ッターン」と叩くように打つ分に深くて気持ちが良いのですが、軽く流れるようにタイプしようとすると「ブヨブヨ」していて気持ちよくない。僕は割とキーが軽いキーボードが好きなので、他社のストロークの深いノートPCタイプのキーボードはどれも嫌だったんですが、このキーボードは最初にクリック感があって、その後は軽くなって底打ちするところまで抜けていきます。

以前極端にキーストロークの浅いバタフライキーボードのMacBook Proを使っていたので、キーストロークを重要視はしていないのですが、深いキーストロークを生かした「クリック感のある押し下げ圧の軽いキー」は、ノートPCタイプのキーボードとして「新しい体験」でした。

キー配列については、MacBookシリーズと比較してスペースキーが若干短い気もしますが、右側に細いキーもなく自然で余裕のある配列。一段下がった大きめのカーソルキーも良い感じ。

モバイルキーボードの機能としては、下記のような特徴があります。

  • Bluetoothで3台までペアリング可能でかつ、USB-Cでの有線接続も可能
  • MacOSiPad向けのモードを持っており、ファンクションキーでの切り替えが可能
  • 物理ボタン付きのトラックパッド内蔵

自分はモバイルせず自宅のデスクで使用しているのですが、USB-Cで有線接続できるので在宅勤務用の会社のPCに繋いだりできて便利。付属のUSB-Cケーブルはキーボード側のコネクタがL型になっているのもポイントが高い(PC側はType-A)。

モード切替は3種類あって、WIndowsPC向けの通常のモードと、無変換・変換が英数・かなに変換されるMacOS向けのモード、さらにiPad上で日本語キーボードとして認識するiPad向けのモードがあります。なお、MacOS/iPad向けのモードともにWIndowsキーはcommandキーに、Altキーがoptionになるのは変わりませんので、この2つのキーの左右の入れ替わりはOSのキーボード設定などで対応する必要があります。MacOS向けのモードについては、Karabiner-Elementsなどのユーリィリティを使えばなくても対応できますが、iPadはそうも行かないし、Windows向けのキーボードを繋ぐと英字配列で認識されてしまうものが多いので、iPad向けのモードが用意されているのは良いですね。

トラックパッドについては、MacOSだとパームリジェクションがいまいちなので、キーを売ってると結構タッチでクリック入力が入ってしまいます。ファンクションキーの操作でトラックパッドはオフに出来ますが、何故かトラックパッド下の物理ボタンはそのまま動作するので、このボタンに触れて誤動作することがありました。物理ボタンの動作はFWアップデートなどで治ると良いのですが、基本的にはトラックパッドオフで使っています。

その他、少し気になるのはスタンドがないこと。

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キーボードの筐体そのものに若干の角度が付いているものの、かなり角度が寝た状態で使うことになります。ノートPCで角度を付けるスタンドがある程度流行っていることを考えると、人によっては角度が付けられないのが不満かもしれません。私はノートPCは角度ついてなくても良いので気になりませんが。

少し気になるところはありますが、キータッチなどの使い心地に非常に満足しており、なかなか良い買い物でした。今のところ、HHKB Proなどとのローテーションで家で使い続けようと思っています。

2022年の桜撮影途中経過

春と言えば桜。写真を撮りに(ひとりで)出かけています。今のところ行ったところをリストアップすると、

という感じ。

最初は河津桜。三浦海岸は見頃よりちょっと早めに、なおかつ平日に行ったので静かでした。天気も曇ってました。

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松田山は空気が真っ白で富士山見れず。

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晴れてるのに背景が真っ白で現像に苦労しました。あと、帰りに引退間近だったロマンスカーVSEに乗りました。

坂戸市の北浅羽桜堤公園は今回がはじめて。

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土手沿いに桜並木が続く構図は、埼玉に複数あることを最近知って、調べて行くようになりました。毎年違うところに行ってますね。

川越はいつもは氷川神社裏の新河岸川ソメイヨシノ狙いで行くのですが、中院でしだれ桜のライトアップをやってることを去年知ったので、今年は時期を早めて喜多院・中院のしだれ桜にしてみました。

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まあ、本当は今週末にもう一回新河岸川ソメイヨシノ狙いで行くつもりだったのですが、この天気だと週末には葉桜になっていそうです。川越はなんだかんだで最初に行ったときに奇跡起きちゃった感じはあるんですよねぇ。ただ、散策してると色んなところでコエドビールの生を売ってる(店によって売ってる種類も違う)ので、見つけて飲むのが楽しいのですが。

目黒川と二ヶ領用水は自宅からの経路的にセットです。明るい時間帯に二ヶ領用水に行って、そのまま溝の口から池尻大橋、通常の中目黒からとは逆のルートで巡って、人が増えてきたところで川沿いを抜けて中目黒から電車に乗って帰ってきます。

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目黒川は天気が悪くても構図が作りやすくて良いですよね。

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二ヶ領用水は自宅から近いのと、雰囲気が好きなので1シーズンに複数回行くことも多いです。上の南武線の写真は桜の隙間に電車が綺麗に嵌まって奇跡が起きた感じはしますが、何本も同じ構図で待ってたわけではないし、手持ちなので、基本はカメラの連写性能と運ですね。本当は電車を完全に止めたかったしなぁ。。。

一方で、最近は都心の有名どころはあまり行かなくなりました。

人混みの中でみんな撮ってる構図の写真を撮る、三脚立てて何時間も待って最高の瞬間を狙う、といった撮影をなるべく避けるようにしています(COVID-19的にも避けるべきですが)。

これは風景写真だったりSNS的な写真の1つの「型」なんですけど、ちょっとやってみたけど、あまり性に合わなかった。

人に真似される構図を開発する、みたいなゴールもある気がしますが、やっぱり「見本」があって、それとどこが劣るか、みたいな話になるじゃないですか。その理由が、「帰ってください」と呼びかける係員の言葉を無視してギリギリまで粘る鈍感力だったり、人が寄ってきても地蔵のように三脚を立てて場所を確保する胆力だったりする「こともある」ことに気づいてしまったんですね(なんか棘のある書き方になってしまった)。

ある写真系YouTuberはこういった撮影を「図鑑写真」と表現しましたが、自分は「図鑑」的な写真のうち、本当に集めたいものはほとんど集めてしまった(行って写真を撮って満足した)ので、超有名どころに行くのを頑張らなくなった、というところは実際はあります。流行って撮るのがすごく大変になった場所について、流行りかけの時期に(クオリティはともかく)一枚撮ってあるからいいか、と思っているところも多いです。

春を愛でたくて、

気に入ったところは名所でも繰り返し行くことはありますし、何時間待ってもどうしても撮りたい場所や構図というのはまだあるので、絶対のルールではないのですが、そればっかりだと続かない気がしたので、散策して構図を工夫できるところになるべく行くようになった、というところでしょうか。

余計なことを書きました。それではまた。

Apple Event - March 8

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日本時間だと3月9日の午前3時からでしたが、今回は朝の4時までリアルタイムで見ました。

タイトルは「最高峰を解禁(英語ではPeek Performance)」で、iPhoneは秋発表なので上位モデルのMacが何か発表されることが予想されるものでした。

iPhoneのカラバリ追加、第3世代iPhone SE、第6世代iPad Airとテンポよく進んだあと、M1 Maxチップを2つ独自技術のバスで直結したM1 Ultraという新しいApple Siliconを搭載可能な高性能でコンパクトなデスクトップPC「Mac Studio」と、27インチの5K解像度の「Studio Display」が発表されました。

Mac Studioの発表とともにディスコンになったIntel MacはなんとiMac 27インチモデル。残るIntel MacMac miniMac Proとなりました。

現状のラインナップを素直に受け取ると、高性能なモニタ一体型デスクトップよりも、コンパクトで高性能なデスクトップPCでユーザに自由にモニタを組み合わせてもらった方が多様なユーザにアプローチできる、という解釈ができると思います。ジョブズ時代から長く続いたMacラインナップの結構大きな改変でもありますね。

実際、Mac Proはあまりにも高すぎるが、Mac miniでは物足りない、MacBook ProiMacのディスプレイは必ずしも必要ではない、というユーザはそれなりにいるようで、Mac Studioは早速出荷日がどんどん延びているようです。

個人的には昨年購入したM1 ProのMacBook Pro 14インチモデルに満足しており、Mac Studioにはあまり興味がありません。あと、Mac miniが縦方向に伸びたようなデザインは正直あまりカッコよくないですよね。デザインよりも実を取る傾向のある最近のハイエンドMacとしては、順当な作りではあるのですが。

残ったIntel Macについては、Mac miniは互換性を重要視するユーザのために残してあり、Mac Proは拡張性や大容量なメモリを必要とするユーザをMac Studioではカバーできないため残っている、という感じでしょうか。

Apple Siliconは基本的に単一チップ内に機能を集約してそれぞれの機能の間のバス(通信路)を低レイテンシ・高速化して高性能化する、というアプローチです。M1 Maxの時点でPC向けのCPUとしては他に例を見ないくらい大型化しており、M1 Ultraも1つのダイはM1 Maxと同等です。

たくさんのI/Oや1TB以上のメモリを搭載可能なMac Proに適用するのは、ちょっと無理があるアーキテクチャのような気がします。Mac Studioがあるので、スタート価格を数百万円くらいからにして、力技でもっと大きくチップを作る、という可能性もなくはないです。また、M1 Pro/Maxもメモリ自体は他社製のLPDDR5メモリがチップ上に載っているようなので、配線を頑張って引きまわしてDIMMソケット式にすることは不可能ではないでしょう。

一方で、同時に発表されたiPhone/iPad製品の中では、iPad AirがM1チップを搭載するというのが1つのサプライズでした。為替レートを反映して日本での販売価格は上がっていますが、海外での販売価格は変わらず。高性能なiPadが欲しい人には良い機種になりそうです。iPad mini6に買い増し、というのは個人的にはなしかなぁ。

第3世代iPhone SEは第2第と同様のiPhone 7/8のデザインのままSoCをA15チップにしたもの。米国価格429ドルに対して国内の販売価格が57,800円で、1ドル134円換算の国内価格はさすがに他のApple製品と比較して割高。妻が第2世代iPhoen SEを使ってますが、正直なところSEの画面サイズではA13でも充分な性能だし、カメラもそれなり。2年で買い換えるのは勿体ない感じで、現状はスルー。

そんなわけで、今回発表された製品は特に購入予定ではないのですが、事前の噂も錯綜して「どれが正解なのか?」と考えながら見る発表会はなかなか楽しいものでした。

3本目のPDトリガーケーブルが届いた(実際は古いThinkPadの話がしたいだけ)

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USB Type-Cでの充電に対応していないノートPCを規格違反のPDトリガーケーブルで充電することでACアダプタを減らす計画。

1本だけ中国発送の業者に注文していたのですが、やっと届きました。最後の1本はピンタイプのThinkPad用20Vケーブルです。用途はこいつ。

おー、手元に来て9年も経ってる!発売からは10年半くらい経ってるみたいですね。

購入時にSSD 256GB、メモリ16GBに強化しましたが、その後、改造BIOSを入れて無線LANチップを入れ替えており、Bluetoothも内蔵、OSはいわゆる「夢を見た」状態になっていて、SandyBridgeに対応した最後である13番目のOSが入っています。

Webを見たりブログを見たりするくらいだと結構使えるし、アイソレーションではない最後の7列キーボードThinkPadなのでキー入力していて気持ち良い。7列キーボードの配列は必ずしも好きではないんですが、今となっては有り得ないキーストロークの深さ。このストロークの深さはやっぱりいい。

バッテリも上の写真の通り、9セルバッテリ(ただし非純正)に交換してあるので結構持ちます。

バッテリが着脱式で、用途に合わせてバッテリ容量を選択できたのって、これくらいの世代までなんですよねぇ。今で言うUプロセッサが入っているので性能は結構良くて、大容量9セルバッテリはちょっと重いけど長めの会議にも耐えられる。バッテリは筐体の枠には綺麗には収まらず、どこかが出っ張るけど、この無骨さが堪らない。

XやTといった歴史あるシリーズのThinkPadと比べると、一昨年買ったE495は黒い筐体デザインこそ踏襲しているものの、質感の面では「まがいもの」という印象が拭いきれません。

必要になったときのためのWindowsノートとしてコスパよく買えて良かったとは思うんですけど、愛着は湧きませんね。

PDトリガーケーブルと言いつつThinkPadの話に終止してしまいましたが、最後に届いたPDトリガーケーブルについて、65WのACアダプタに接続したところ充電しながらの使用では動作が安定しませんでした(MacBook Proと同じように給電が途切れる)。85W以上のACアダプタが必要だと思います。

ThinkPad X220の付属のACアダプタは65Wのはずなんですが、どこかでロスしているのか、それとも65W以上の電力を使うことがあるのかはわかりませんが、PDトリガーケーブルを買うなら85W以上おUSB-C対応ACアダプタを用意するのが基本、というのは覚えておいても良さそうです。

川崎の工場夜景スポットはほぼ全て路線バスでたどり着くことができる

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関東の「工場夜景」スポットとして有名な「川崎」。東京湾沿いという立地の関係上、「見下ろす」もしくは「見渡す」ようなアングルになりにくいのですが、都市部の工場夜景スポットならではの特徴が1つあります。

それは「路線バスで行ける」こと。

トップの写真は川崎の工場夜景スポットで最も有名な「千鳥町」付近ですが、写真の通り、目の前に川崎市営バスのバス停「市営埠頭」があって、川崎駅東口のバス停から川04系統「市営埠頭」行きに乗って終点まで乗ればたどり着くことが出来ます。

川崎の工場夜景スポットは埋立地の人工島にあり、いくつかのエリアに分かれます。また、バスの運行会社も川崎市営バス川崎鶴見臨港バスの2社があります。また、扇町はJR鶴見線でもアクセスできます(川崎からバスの方が行くのはラクなんですが)。

エリアとアクセスに使うバス会社をまとめると以下のような感じ。

このうち、川崎市営バスは510円で1日乗車券が利用できるので、複数のスポットをまわるの便利ですが、東扇島および千鳥町以外は川崎鶴見臨港バスの方が便利なことも多い(本数が違ったりする)のが難しいところ。

ただ、複数のスポットをまわる場合には、バスの路線が川崎駅から放射状に延びており、エリア間の移動が難しいので、1回の訪問ではエリアを絞るのが良いと思います(車でまわる場合も島の間に直接橋がかかっているわけではないので遠回りになるのですが)。

純粋に見に行くだけ、とか有名スポットに行って定番構図を撮ってまわりたい、という場合には車で行くのが効率的に良いと思いますが、バスで行ってゆっくり1-2ヶ所撮って帰ってくる、というのも個人的には悪くないと思います。

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ここまで「実際にバスでめぐってみた人」としての実感を書いてきたのですが、実際にどこ行くかを決める場合には、下記のサイトが便利です(細かいところは丸投げとも言う)。

スポットの写真(代表的な構図の写真)とおすすめ度、バス・電車での行き方が書いてあります。

このサイトを参考に行くなら、総合評価が星3つ以上のところにしておいた方が良いと思います。星2つにところは場所が悪い(狭かったり、人気のなく場所の悪い狭い公園など)ので。

上記のサイトの例の写真で被写体が小さいものは大体運河を挟んで対岸の工場群を狙うスポットなので望遠が必要で、近くに写ってるものは目の前にあるので標準ズームで行けます。なお、一般的な一眼カメラの場合は三脚必須です。見に行くのがメインの場合、最新スマホなら画像処理でそれなりに撮れます。

川崎駅からバスで行く場合、海側に向かうバスはすべて東口です。そして、東口はバス停が非常に多いので案内板を確認しましょう。下記のような案内図や路線一覧をありますので、行きたいスポットの情報を見ながらバス停を探してください。なお、上の写真に赤で小さく案内板の位置が書いてあります。わかりにくいですが。

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最後に、行くための手段に関係なく工場夜景に行く場合の注意事項をいくつか書いておきます。

基本的には暗くて人気(ひとけ)のない場所です。これまで治安の悪さを感じたことはありませんが、女性の一人での行動はオススメしません。

トイレは公園などを除き、基本的には近くにはありません。公園のトイレも場所によっては暗くて夜には入りたくない雰囲気だったりします(大きめの公園は大丈夫)。

石油や化学製品を扱うプラントなど、場所によっては結構臭います。臭いに敏感だったり、苦手な臭いがある人にはあまりオススメしません。

あと、運河の近くには港湾施設になっているところがあり、国際法で立入禁止です。パトロールの車が回っていて、立入禁止区域で撮影していると退去を求められ、区域を出るまで監視されます。区域の境目には必ず看板(ただし錆びている)がありますが、わかりにくい場所(バス停がすでに区域の中だったりする)もあるので気をつけてください。

まあ、立入禁止区域の記述が詳しいのは、一回知らずに撮影していて退去を求められたからなんですが、おそらく人が来て注意されても最初は理由がわからないと思いますので、素直に従ってください、という話ですね。

とりあえず、ちょっと気になったら千鳥町(市営埠頭バス停前)に行ってみてください。気になったあなたなら、到着したときに「おー」という感動はきっとありますから。

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PDトリガーケーブル(アダプタ)でノートPCのACアダプタの種類を減らす

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USB Type-C関連の規格は複雑怪奇なくらい種類があって、「規格違反」なものも多いらしいのですが、その中で1つ簡単な原則があって、Type-Cの形状の「レセプタクル」と呼ばれる、「プラグを受けるタイプのコネクタ」を搭載した変換アダプタ・延長ケーブルは「全部」規格違反です。

例えば、通常サイズ(Type A)のUSB延長ケーブルはOKですが、USB Type-Cの延長ケーブルは全て規格違反なんですね。

そんなわけで、今回は規格違反なケーブルの話ですので、参考にする場合は「自己責任」でお願いします。

さて、ThinkPad E495、Chromebook CM3、iPad mini6と買ってきまして、少しずつUSB-Cで充電できるデバイスが増えてはきているのですが、貧乏性なので古いノートPCを捨てられなかったり、在宅勤務用のPCがちょっと古かったりで、USB-Cでは充電できないデバイスが何台かあります。

これらのデバイスのACアダプタをすぐ使えるように用意してあるんですけど、できれば共通化して減らしたい。

ということで、規格違反の便利デバイス「PDトリガーケーブル」に手を出してみました。これ、秋葉原のジャンクノートPC屋さんで売ってたんですよね。用途を知ると「なるほど」と思います。

仕組みはシンプルで、ケーブルの片方は通常のノートPCのコネクタ形状になっていて、反対側にUSB PDのACアダプタを挿せるようなっており、USB PDのACアダプタに対して「これはxxV対応のデバイスだよ」と嘘の宣言をしてPD対応のACアダプタに必要な電圧の出力をさせるためのケーブルです。

USB PDは規格上5V/9V/15V/20Vの電圧の定義がありますから、この方法で世の中の結構な種類のデバイスをカバーできてしまいます。今回購入したのはこの2つです。

  • Magsafe2変換アダプタ
  • ノートPC用18-20V (5.5x2.5mm)

どちらも動作は20V。Magsafe2はUSB-C対応になる前のMacBookシリーズの充電コネクタです。ノートPC用はACアダプタのコネクタの太さにいくつか種類がありますが、今回購入したのは国内ブランドのノートPCで標準的に用いられているタイプです。

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Magsafe2変換アダプタについては、手元にあったMagsafe2対応MacBook Proでは60WのUSB PD対応ACアダプタでは給電状態が安定せず、90/100W(おそらく85W以上)のUSB PD対応ACアダプタを用意する必要がありました。MacBook Proのシステムレポートから電源の項目を見てみると、「85W」の充電アダプタとして認識されているので、実際に60W以上の電力を要求して何らかの保護機構が働くのでしょう。品質の怪しいACアダプタを使った場合などは、ちょっと怖いですね。

通常のノートPC用のものは、使用したノートPCに付属していたのが45WのACアダプタであったため、60WのUSB PD対応のACアダプタで問題なく動作しました。

あとは、古いThinkPad用(角型ではなくピンタイプのもの)を注文しているのですが、中国発送のところで発注してしまったためまだ届いていません。

注文しているものが全部揃うと、現在使用することがあるノートPCを全部カバーできるので、専用ACアダプタが不要になります。複数のACアダプタが、USB PD対応ACアダプタ1個といくつかの変換アダプタ・ケーブルに代替できてしまうわけですから、「リスクを理解した上で」という前提はありますが、試してみてはいかがでしょうか。

KZ ZAS 1DD+7BAハイブリッドイヤホン

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中華イヤホンメーカーのKZというところのZAXというモデルを割と気に行って使っているのですが、

同じKZのAZ09というワイヤレス化アダプタを使い、Bluetoothイヤホンとして使っていたので、

有線イヤホンとしてもう一個似たようなタイプのイヤホンが欲しくなりました。

というのは言い訳で、同じKZでZAXと同価格帯の後継機種としてZASというモデルが発売されていて、これがなかなか評判が良くて気になっていて、夜中にAmazonを見たらたまたまタイムセールをやっていたので買ってみました。

ワイヤレス化していたZAXを有線に戻して、入れ替えながら同じ曲を何曲か聴いてみたんですが、

  • 音の分離感や低音の伸びや解像度は新型のZASの方が良い
  • どっちの音の方が好みかと言われると、旧型のZAXの方が好きかも

という印象でした。なお、どちらもイヤーピースは付属のものではなく、ソニーのハイブリッドイヤーピースで、ケーブルは付属品です。

ZAX/ZASともに1DD+7BAで、ZASは基本的にはBAの方のユニットが「新型」に置き換えられたモデルで、確かにZASの方が性能が良いのだと思うんですが、音のまとまりや聴きやすさ、って観点ではZAXの方が良い気がするんですよね。

音楽を構成する音を分解していって「こんな細かい音が聴こえる」という感動があるのはのは新型のZASなんですけど、聴いていて音楽として楽しめるのはZAXかなぁ、という気はします。

ZASは正しく重量級のハイエンドの方向性に進化していると思うんですけど、ZAXは少し抜けが作ってあって、そんなに大きな音にしなくても楽しめる。

今回の場合、ZAXの「買い替え」ではなく「買い増し」としてZASを購入したので、純粋に良くなったのではなくてキャラクターが違うのは、自分の使い方としては都合が良いです。良い買い物でした。

なお、KZでは他にもDQ6というもう少し安いイヤホンを買っていたのですが、

値段が半分ということもあってZAXやZASより若干劣る印象があって、あまり使っていなかったのですが、妻にAZ09と組み合わせてワイヤレスイヤホンとしてプレゼント(わかりやすく「お古」をプレゼントですね)。

妻は耳の形の関係で通常のフルワイヤレスイヤホンはすぐに耳から落ちてしまうのですが、フックの付いたタイプなら使えるようです。このAZ09ですが、家の中だと良いんですけど、家の外に出ると音がよく途切れるので、「家の中で使ってね」と言って渡しました。

妻は家の外ではもっと遮音性の低い有線のイヤホンを使っています。こっちも自分が昔買ったものですが、コレです。

もうディスコンですが、耳からは落ちないし、外の音はちゃんと入ってくるので、非常にお気に入りなようです。

AZ09の後継機種としてAZ09 Proってのが出てるらしいので、今度は自分用にこれを買ってみようかなぁ、と思っています。